乱聴
今日こんなものを聴いた。
「コリーヌ・ベイリー・レイ」
コリーヌ・ベイリー・レイ リミテッド・エディション コリーヌ・ベイリー・レイ リミテッド・エディション
コリーヌ・ベイリー・レイ (2006/11/29)
東芝EMI
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曲目
1ライク・ア・スター
2エンチャントメント
3プット・ユア・レコーズ・オン
4ティル・イット・ハプンズ・トゥ・ユー
5トラブル・スリーピング
6コール・ミー・ホエン・ユー・ゲット・ディス
7シュー・ペイストリー・ハート
8ブレスレス
9アイド・ライク・トゥ
10 バタフライ
11 シーズンズ・チェンジ
12 アナザー・レイニー・デイ
-Bonus Track-
13 エメラルディン
14 プット・ユア・レコーズ・オン アコースティック
15 ライク・ア・スター アコースティック

どこか懐かしいのに、新しい。

このアルバムは予想以上にいいアルバムだった。
最近すごく気に入っていて、よく聴いている。

休日の朝とかに聴くには、いちばんぴったりとくる音だ。
さりげなくて、押し付けがましくなくて、うるさくなくて、音がきれいで、声が魅力的で、ゆっくりと、ゆったりとできる音楽。

このブログで以前にも書いたが、歌というものは、あんまり頑張って歌っては絶対ダメなのだと私は思っていて、そういう歌というのは繰り返し何度も聴けないものだ。
その点、このコリーヌ・ベイリー・レイは、あくまで軽く、さらっと歌っているので、音がすんなりと耳に入ってきて、何度聴いても聴き疲れしない、飽きのこない音だ。

音楽的にはマーヴィン・ゲイやグラディス・ナイトあたりの時代のネオ・ソウルを彷佛とさせるような、少し雲がかかったようなムーディーな音で、ちょっとなつかしい感じもする。

アルバムのインナースリーブのように、ひとつひとつの曲に手作り感があって温かみがある。

また何より、いいメロディーの曲がいっぱいあることが素晴らしくて、それらの曲を、ごくシンプルなアレンジがさらに引き立てている。
あまりごてごてしたアレンジにして台無しにしていないところがいい。

バックの演奏も非常にオーガニックでナチュラルで温かみのあるエレビの音やギターの音が印象的。
ところどころにホーンやストリングスも入っているが、それもあくまで控えめで、彼女のヴォーカルを邪魔することはない。

どこか懐かしいのに、新しい。
そんな表現が彼女にはいちばんぴったりくるのではないか。


テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

「アマランタイン」エンヤ
アマランタイン~プレミアム・ウィンター・エディション~ アマランタイン~プレミアム・ウィンター・エディション~
エンヤ (2006/11/22)
ワーナーミュージック・ジャパン
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曲目
ディスク1
1レス・ザン・ア・パール
2アマランタイン
3イッツ・イン・ザ・レイン
4イフ・アイ・クッド・ビー・ホウェア・ユー・アー
5リヴァー・シングス
6ロング・ロング・ジャーニー
7菫草(すみれぐさ)
8サムワン・セッド・グッバイ
9モーメント・ロスト
10 ドリフティング
11 アミッド・ザ・フォーリング・スノウ
12 ウォーター・ショウズ・ザ・ヒドゥン・ハート

ディスク2
1Adeste,Fideles
2Magic Of The Night
3We Wish You A Merry Christmas
4Christmas Secrets

驚きの美の表現

エンヤは最初のヒットの「オリノコ・フロウ」の頃から必ずアルバムを買ってきて聴いている大好きなアーティストだ。

彼女の創り出す音楽はじつに不思議だ。
現在の音楽シーンでヒットをしているようなポピュラー音楽とはまったく違った音楽でありながら、そのひとつひとつの曲はじつにポップで聴きやすい。

孤高の女性、アーティストのようでありながらも、決して大衆音楽から遊離したような曲を創るようなことはせず、あくまで多くの人間が聴いて、喜んだり感動したりできるようなポピュラー音楽を創り出しているところがこの人のすごいところだ。

このアルバムでも、現在のヒットシーンなどまったく関係のないといった感じの独自の世界が広がっている。

ピチカートを使った音が美しいアルバムタイトル曲の#2や、そこはかとない別れの寂しさを歌った#8、いいアクセントになっているインスゥルメンタルの#10、究極の美しさといった感のする#12など、今回も次々と美しく素晴らしい曲が展開していて、さすがと思わせる内容です。

なかでも日本語を使用した#7の「菫草(すみれぐさ)」には驚いた。
大抵、外国人の歌う日本語の歌というのは、こっけいなものになると決まっているものだが、このエンヤの日本語の歌はじつにスゴい。

私達日本人が忘れていたような、幽玄の世界、水墨画の世界のような凛とした美しさがある。
日本人が歌えないような、日本語の美しい歌になっているのだ。
じつに驚きの美の表現といっていいかもしれない。


テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

「陰日向に咲く」劇団ひとり
陰日向に咲く 陰日向に咲く
劇団ひとり (2006/01)
幻冬舎
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何げにいいのよね

雑誌「ダヴィンチ」の去年の「Book of The Year」の総合2位に選ばれた話題作をようやく読むことができた。

最近、よく売れる小説というのは、こういう「何げに」いい、といった感じのものが多いようだ。
話の中で特にドラマチックな展開があるというわけでもないし、登場人物のキャラクターに特徴的な個性があるというわけでもない。
どこにでもいそうな主人公の、どこにでもありそうな話。
でも、この小説に出てくる主人公のように、ホームレスに憧れてほんとうにホームレスになった人や、アイドルおたくを35になっても続ける男など、そういった人達のほんとうの心理というものを私達はよく知らない。
実際、そういう人達と直接会う機会というのは、日々の生活の中でそうそうあるものではないからだ。
この小説ではそういった主人公たちの心理がうまく表現されていて、読むものの好奇心をくすぐる。

5つの短篇があって、それぞれの主人公の話がありながら、ある時点でその主人公たちがそれぞれの話の中ですれ違う瞬間をちゃんと作っているあたりは、ちょっと技巧的すぎるかな、などとも思いながらも、読んでいてくすっと笑わせてくれるところが随所にあって、この小説「何げに」いいのよね。


テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

マレーネ・ディートリッヒ
マレーネ・ディートリッヒの全て マレーネ・ディートリッヒの全て
マレーネ・ディートリッヒ (2003/10/29)
東芝EMI

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曲目
1金髪の女にご用心
2小粋なローラ
3フォーリング・イン・ラヴ・アゲイン
4私は誰のものか知りません
5世界は若かった
6大都会に住んでいても孤独
7ジョニー (もし、貴方の誕生日だったら)
8さあ、皆さん (男の中の男)
9何故、泣かなくちゃいけないの
10 ペーター
11 私のブロンド・ベイビー
12 パフ
13 ハッシュ・リトル・ベイビー
14 ちょっぴり孤独の側で
15 マリー・マリー
16 愛の嵐
17 ハーモニカで聞いた歌
18 リリー・マルレーン
19 兵舎にて
20 花はどこへ行った
21 風に吹かれて
22 若い恋人達のテーマ
23 ベルリンのスーツ・ケース
24 お母さん私を許せますか
25 リトル・ドラマー・ボーイ

強くて優しい永遠の女性の歌声

ディートリッヒという名前はもちろん知っていたが、こうやってまとめて彼女の歌を聴いたことは初めてだった。

まず、声がなかなかスゴイですねえ。
低くて太くて、力強い生命力のようなものを感じる声です。
ドイツ語ということもあるかもしれませんが、とにかく「強い」声だなあ、という感じです。

それが女性らしくない歌かというと、いやいや、女性の本質は力強いものなのだから、これこそが女性らしい歌なのかもしれません。
優しさもあって、強さもあって、母性もある。
戦争中の兵士を歌った歌もいくつかあるが、なかでも18の「リリ・マルレーン」は兵士の間で最も愛された歌として有名だ。
彼女の歌から、女性の素晴らしさというものが伝わってくるのだ。

いい歌がたくさんあったが、特にスローの曲に素晴らしく魅力的な歌があって、私がちょっといいな、と思ったのは「ベルリンのスーツケース」。
 「〜私はベルリンにスーツケースを一個残してあるの
 バリのマドレーヌ通りも素敵だけど 私は今でもベルリンのことしか頭にないの 
 だって 私はスーツケースを一個まだベルリンに残してあるのですもの」


テーマ:女性アーティスト - ジャンル:音楽