乱聴
今日こんなものを聴いた。
バック・トゥ・ベーシックス/クリスティーナ・アギレラ
バック・トゥ・ベーシックス バック・トゥ・ベーシックス
クリスティーナ・アギレラクリスティーナ・アギレラ feat.スティーヴ・ウィンウッド 他 (2006/08/09)
BMG JAPAN
この商品の詳細を見る


「Back To Basic」クリスティーナ・アギレラ
曲目
Disc2
1イントロ(バック・トゥ・ベーシックス)
2メイクス・ミー・ワナ・プレイ
3バック・イン・ザ・デイ
4エイント・ノー・アザー・マン
5アンダースタンド
6スロウ・ダウン・ベイビー
7オー・マザー
8F.u.s.s.
9オン・アワ・ウェイ
10 ウィズアウト・ユー
11 スティル・ダーティー
12 ヒア・トゥ・ステイ
13 サンキュー(デディケーション・トゥ・ファンズ)

Disc2
1エンター・ザ・サーカス
2ウェルカム
3キャンディマン
4ナスティ・ノーティー・ボーイ
5アイ・ゴット・トラブル
6ハート
7マーシー・オン・ミー
8セイヴ・ミー・フロム・マイセルフ
9ザ・ライト・マン
10 (エンハンスド)バック・トゥ・ベーシックス (Bonus Video)

「1920〜1940年代」の空気を現代によみがえらせた一大コンセプトアルバム

クリスティーナ・アギレラの今度の新作はアレサ・フランクリンもぶっ飛ぶくらいのスゴい「ヴォーカル」アルバムだ。

2枚組の大作となった本作品は、全編「1920〜1940年代」という明確なコンセプトをつらぬいた創りになっているのが特徴だ。
アルバムジャケットからインナースリーブの写真、CDの盤面に至るまですべて徹底して1920〜1940年代風に創りこんだデザインで統一されている。
マリリン・モンロー風ともマレーネ・デートリッヒ風とも見えるファッション、化粧、髪型を施したクリスティーナ・アギレラの写真の数々は、まるで、ひと昔前の安っぽいグラビア雑誌のようだ。

そして肝心の音の方だが、こちらも見事に「1920〜1940年代」の空気を、アギレラが全身で歌いきり表現しきっている。
「1920〜1940年代」がコンセプトといっても、このアルバムは決してその時代の曲のカヴァー集ではなく、全曲アギレラ自身がライティングにかかわって創り上げたオリジナル曲集だ。

アギレラいわく、「1920〜1940年代」のソウル、ブルースというのは「ファン・ミュージック」(心が楽しくなる音楽)といって、聴く者を幸せにする音楽であった。
その頃の、聴いててわくわくするような熱くエモーショナルな音楽を彼女は現代に蘇らせたかったようだ。
たしかに#4のようなストレートな曲を聴くと、人間というのは無条件に体が動き心が踊り幸せな気分になれるようだ。

現代という時代は、録音技術が向上し、楽器の種類も、出せる音の種類も増えはしたが、それだけで人間の心を楽しくさせてくれるような音楽がたくさん創れるようになったかというと、決してそんなことはなく、むしろ逆のような感じすらする。
無条件に人々が楽しめる音楽(ファン・ミュージック)が減ってしまったという感じがする。

このアルバムのひとつひとつの曲というのは、現代の最高の録音技術を駆使して、わざわざ音を歪ませたり、ノイズを入れたりしているところが面白い。
そうすることによって、60〜70年前のような音の雰囲気を出している。
それは言い換えれば「手作り感」のようなもので、そうすることによって、音楽が人間、庶民の感覚に近付いてくるのだ。
庶民のもとにポピュラー・ミュージックを取り戻すためのこういった作業がこのレコーディングでは永遠に続けられたのだろう。

もちろん現代気鋭のヒップホップ系のプロデューサー(DJプレミア)も起用し、細かいところでは巧みに現代の音も盛り込んではいるが、聴いた感じ、ほとんど生音のように聴こえる感触がある曲ばかりだ。
なんとなく響きが悪く薄っぺらく聴こえるホーンの音を使った曲、モノラルのように奥行きが足りないストリングスの音を使った曲、エコーのまったくかかっていないヴォーカルの曲など。
すべての音、ひとつひとつの音にまで「1920〜1940年代」風をこだわりぬいたアルバムだ。

一曲一曲にあらゆる工夫をこらしたDisc1といい、全曲リンダ・ペリー&アギレラ作で彩られたDisc2のまるで場末のキャバレー風の雰囲気といい、とにかく全身全霊で「1920〜1940年代」風シンガーを演じきったクリスティーナ・アギレラの情熱とパワーは、すごいとしか言い様がない。
全曲、手抜きなく創りあげられたといった感じのするクリスティーナ・アギレラの一大コンセプトアルバム、大作だ。


テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

U2最終公演(12/4)
昨日、ついにU2のコンサート、日本最終公演に行ってきた。
さいたまスーパーアリーナ、遠かったぁ、、、。
港区民からすると、あの会場はものすごく遠い。
京浜東北線で終点の大宮のひとつ前だから、こりゃ遠いはずだ。

そして、会場に着いてからも、私のチケットのNゲートまでがまた遠かった。
歩けど歩けどたどりつかない。
いやはやすごい会場ですねぇ、さいたまスーパーアリーナって。

まあ、それにしても着いたらいきなりのスゴイ行列で、入場するのにこんな並ぶのか?と、行列ぎらいの私はぞぉっとしてたら、どうやらこの行列、グッズ売り場で買う人の行列らしい。
なんだあ。
って、えぇっ!! グッズ売り場でこんな並んでるのかよ!!
すごい、すごすぎる。グッズ買うのにこんな並ぶなんて。
信じられない。
行列大嫌いの私はすぐにグッズを買うことをあきらめ、会場の中に入ることとした。
まだ6時40分ころだった。

広い!
そして、観客席の傾斜がものすごい角度で、
怖い。
落っこちそうだ。

開演時間は7時30分。
私は、双眼鏡のピント合わせなどをしながら、少しのんびりすることとした。
7時くらいになると、いっしょに観る友達たち3人が来た。

みんなでばか話をしながら開演を待った。


7時50分ころになって、ようやく会場が暗転。
ボノが日本の大きい国旗を持って登場。
新作の中の曲「City Of Blinding Light」でスタートだ!

そして、一曲目が終わると、ボノの
「いち! にい! さん!」のかけ声と共に
つ、ついに出ました!
「Vertigo」だぁ!!

スタンディングのアリーナは波が押し寄せるように揺れています。
会場全体も揺れています。

目がくらむほどに、ものすごい光量の照明が生き物のように激しく姿を変えながら光っています。

夢のような広大な空間に、空気を切り裂くように響くエッジの硬質なギターの音。
信じられないくらいどでかい音と信じられないほどの光のシャワー!!

この恍惚感!

これは夢か幻か。

その後もつぎつぎと強力なヒット曲が演奏され、
私も声が枯れるほど歌って、手が痛くなるほど拍手して、ダンスしました。

しかし、ただ陽気に盛り上げるだけでなく、今回もU2はしっかりと自分達の伝えたいメッセージをきっちりと伝えていました。
やっぱり真面目な奴らでした。

コンサート中で個人的に気に入ったところは、やっぱり「ミステリアス・ウェイズ」の、
最近のU2コンサートではお決まりになってきた「ミステリアス美女登場」のシーンでしょうか。
この曲では以前はトルコだかどこかのベリーダンサーが登場するシーンがとても印象的だったのですが、
ここ日本公演バージョンでは、なんと「京都の舞妓はん」が登場!
オーディエンスをあっと言わせた。

そのほかは、もうやっぱり定番の「Sunday Bloody Sunday」とか「Pride」とか「Where The Streets Have No Name」なんかは素晴らしいですねえ。
このへんの曲はやっぱり名曲ですね。

意外に良かったのは「Angel Of Harlem」。この曲は音がすっきりしててシンプルでライヴ映えする。
「Beautiful Day」も、なんか良かった。
あんまり好きでもない曲だったんだけど、なぜかすごく良く聴こえた。気持ちよかった。

私があと今さらながら驚いたは、このコンサート、U2の4人以外、誰もサポートミュージシャンがいないということ。
たしか、ステージ上にミキサーが一人いたが、彼は演奏はしていない。
あのたった4人だけで、あれだけのサウンドを創っているということがスゴい。

最後にひとつだけ言いたいことがある。
今のロックコンサートっていうのは、どうしてあれほどの大音量にするのだろうか。
ヴォーカルなんて完全に音が割れてしまっていて、ひどい音だ。
あれでは微妙なニュアンスなど何も伝わらない。
もう少し音を絞って、聴きやすくしてもいいのではないか。


テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

キャプテン・アンド・ザ・キッド/エルトン・ジョン
キャプテン・アンド・ザ・キッド キャプテン・アンド・ザ・キッド
エルトン・ジョン (2006/10/04)
ユニバーサルインターナショナル
この商品の詳細を見る


曲目
1リチャード・ニクソンからの葉書
2ノアの箱舟のように
3エニー・アザー・ウェイ(Nyc)
4ティンダーボックス
5アンド・ザ・ハウス・フェル・ダウン
6ブルース・ネヴァー・フェイド・アウェイ
7ザ・ブリッジ
8アイ・マスト・ハヴ・ロスト・イット・オン・ザ・ウィンド
9オールド'67
10キャプテン・アンド・ザ・キッド

みずからの原点に戻ってゆくかのような傑作

最近のエルトン・ジョンのアルバムはますます原点に戻ってきている。
つまり彼をスターダムにのし上げた、あの「ユア・ソング」の頃の世界だ。

今年2006年は、その頃のエルトン・ジョンを彷佛とさせるような曲がアメリカのヒットチャートをにぎわせた。
「クロコダイル・ロック」の極彩色の世界を思わせるシザー・シスターズや、「ユア・ソング」のようなメロディーとピアノで大ブレイクしたダニエル・パウター。

ヒップホップで埋め尽くされたアメリカの音楽シーンの時代に、人々はもう飽き飽きしている。
ロッド・スチュワートやバリー・マニロウのアメリカン・スタンダード曲集が大ヒットしたのも、人々がいかにそういったメロディアスでロマンティックなものを求めていたかという現れだろう。

そんな今の時代の中でこそ、エルトンの新作は大きな評価を得て当然だ。
彼の新作は昔のスタンダードの寄せ集めなどではなく、全曲オリジナルの新曲であることに価値がある。
エルトン・ジョンとバーニー・トーピンという伝説的なライティングコンビによる美しい新曲集だ。

どの曲も生のピアノの音がしっかりと聴こえて中心になっていて、エルトン・ジョンでしか創れない世界がこのアルバムにはある。
エルトンの特質であるピアノの美しい音色と美しいメロディーがあるだけで、いっさい複雑なところがなく、シンプルですっきりとした音で、これぞエルトンの芸術といった音になっている。

ヒップホップ、R&B全盛の時流の音にすり寄ることもせずに、みずからの原点に戻ってゆくかのような最近のエルトン・ジョンであったが、今年は時代の方がエルトンにすり寄ってきた年だった。


テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

U2がMステに登場!


来日公演中のU2がミュージックステーションに生出演した。
「ヴァーティゴ」をやってくれました。

前にも書いたかもしれないが、この曲は個人的にはU2の書いた久々の名曲だと思っている。
ここのところのU2はたしかに、いい曲は書き続けてはいるが、何かこう爆発的なものを感じさせなくなったというか、昔のような、異常なテンションであるとか、はちゃめちゃなパワーというものが無くなったように感じていたから、この「ヴァーティゴ」をiPodのCMで初めて聴いた時は、すごく興奮した。

じつは私は12月4日の彼らの公演を、有休をとって観にいくことになっている。
生で、この「ヴァーティゴ」が聴けると思うだけで今から興奮している。

テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽