乱聴
今日こんなものを聴いた。
ポリス東京ドーム公演(2/23OA WOWOW)


ポリスの再結成には驚いた。
バンドの活動中は、殴り合いのケンカをしていたというほど仲が悪かったあの3人がまた集まるとは思えなかったのだ。
まあ、3人とも大人になったということか。

そういうわけで、もう日本での公演など考えられなかったポリスが先日ついに東京ドームで来日公演を行った。
そのステージの模様がWOWOWでオンエアされた。

ポリスの活動時期というのは70年代終わりの頃から80年代の前半といったところで、ちょうど私が洋楽を本格的に聴き始めた頃と重なる。
この時期というのは、1970年のビートルズ解散からちょうど10年くらいが経って、ちょうどその後続のバンドたちが次々とそのバンドとしてのキャリアのピークを迎えていた時期と言えるだろう。

つまり、レッド・ツェッペリン、イーグルス、フリートウッド・マック、ピンク・フロイド、ビージーズ、ドゥービー・ブラザーズといったバンドが次々と傑作を創りだしていた時期だ。

とにかく、この頃のこういった大きなバンドというのは圧倒的な迫力というものがあったので、私の耳にはイギリスから出てきたポリスというバンドがそんなにすごいという感じは受けていなかった。
音が何かパシャパシャっていう感じで薄いし、スティングの声もなんだか妙にかん高くて、好きになれなかった。

しかし今2008年という時代になってみると、そういったシンプルなバンドアンサンブルを聴かせるバンドさえあまり見なくなっていることに気付く。
そのために、今こうやってWOWOWで彼らの演奏を観ると、じつにとてつもないグループとして見えてしまうのだ。

事実ポリスはとてつもないグループだった。
このオンエアを観ていて思うのは、この3人でしか創りえなかったこのグルーブ感、スピード感というものがあるということ。
このバンド、この3人のサウンドというのは、ほかのどのバンドとも似ていない独特の世界観があって、やっぱりすごい。

このシンプルでしゃきっとしていて、ひんやりとした音の感じというのは、スティングのソロではやっぱり味わえない感触で、この3人が揃って初めて化学反応を起こすものなのだ。
バンドというのは不思議だ。
バンドの中の誰か一人が交代しても化学反応が起こらなくなる。マジックが消えてしまう。
ポリスのこの3人でなければ、このサウンドは生まれないのだ。

この再結成コンサートで印象的だったのは、ドラムスのスチュワート・コーポランドの満面の笑みだ。
ポリスの活動中はスティングと仲が悪かったから、こんなにしょっちゅう笑いながらドラムは叩いていなかっただろうなあ、なんて思うのだ。

ギターのアンディは3人の中では一人だけたしか5歳くらい年上なので、いつもマイペースという感じなのだが、年の近いスティングとスチュワートはとにかくいざこざやケンカが絶えなかったようだ。

こうして30年近くの時が流れて、悪ガキだったスティングが大人になったことがこの再結成につながったのだろうということは容易に想像ができる。

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽