![]() | ベスト・ダム・シング アヴリル・ラヴィーン (2007/04/18) BMG JAPAN この商品の詳細を見る |
曲目
1Girlfriend
2I Can Do Better
3Runaway
4The Best Damn Thing
5When You're Gone
6Everything Back But You
7Hot
8Innocence
9I Don't Have To Try
10 One Of Those Girls
11 Contagious
12 Keep Holding On
13Alone(日本盤ボーナス・トラック)
14 Girlfriend(ヴィデオクリップ)
新しいタイプのポップを創造
本国アメリカはもちろん日本でもミリオンヒットを記録しているカナダ出身、現在22歳の若き才能、アヴリル・ラヴィーンの新作。
デビュー作の「Let Go」は、いわゆる時代の音とも言える爆音ギターのハードな演奏をバックにティーンエイジの白人女性ロッカーがかっこよく歌うという、新しいタイプのガールズロックの誕生を思わせるアルバムであった。
ひとつひとつの曲も非常によく出来ているし、耳にメロディーが残るような曲が多く、ソングライターとしての大きな才能も感じさせる作品だった。
2年の後に発表されたセカンドの「Under My Skin」も、ファーストに比べるとやや大人びた落ち着いた印象が出てきたものの、ハードなエッジの際立つロックサウンド全開のアルパムには違いがなかった。
ところが今作では、がらっと変わった印象がする。
1作目2作目が同じような路線で似たような雰囲気のアルバムジャケットだったのに比べて、今作のジャケットはやけにピンク色が目立つ。
アヴリルの服もいつもの黒っぽい服やバギーパンツをはいていない。
それよりも何よりも曲調が変わった。
今までの眉間にしわをよせて苦悩を叩きつけるような歌ではなく、やけに明るい、まるでチアガールソングのような曲調の歌が目立つ。
ハードロックというより、ポップソングという感じの歌が多い。
これは彼女の私生活が関係していることはたしかだ。
このアルバムの制作前に彼女は結婚していて、そのハッピーな気分がこの作品に反映されているのだ。
この変化に「前のほうがよかった」というファンもいるようだが、私はこのアヴリルの変化には肯定的で、この3作目もまた前の2作と同じような感じだったら、たぶんアルバムを買っていなかったと思っている。
たしかに初めの2作は作品としては、いいアルバムだった。
しかし私は、少しおじさん目線とも言えるかもしれないが、かねがね、なんでこのコはこんなに若くて才能もあって顔もそこそこ可愛いのに、いつもこんな黒い服ばかり着て、バギーパンツなんかはいて、眉間にしわを寄せて歌ってるんだろう。もったいないものだ。もっと自然に若い女の子らしい感じを出してもいいのに、、などと思っていたので、今作でこうやって変化したくれたアヴリルを見ると、何か少しほっとしたというか、よかったなあ、などと思ってしまうのだ。
よくよく聴いてみれば#7や#10などに前作までのハードロックの音もあるし、スローバラードにもいい曲がある。
曲のバラエティが豊富になり、幅が広がってきているのだ。
こういう今まで自分が書いてきたタイプと違ったタイブの曲を書けるというソングライターは強い。
3作目で大きく変化したアヴリルだが、これからもまだまだ新しいタイプの曲を生み出してゆきそうな予感を感じさせるアーティストだ。
これから歳を重ねるにつれて、いったいどんな曲を創ってゆくのかまだまだ楽しみな人だ。


