![]() | 12 Gardens Live Billy Joel (2006/06/13) Columbia この商品の詳細を見る |
最近のグラミー賞の授賞式などで時々、顔を見せるビリー・ジョエルの姿に私は失望をしていた。
頭髪は薄くなり、白髪まじりの髭を口のまわりにいっぱいたくわえ、ころころと太ってしまい、いかにも老けた姿をさらしている最近のビリー。
これが、学生の頃からずっとあこがれ続けてきた俺達のビリー・ジョエルなのか。
あの若く、無鉄砲で、やんちゃな雰囲気をかもし出していたビリー・ジョエルはもういなくなってしまった。
ポピュラー音楽のアルバムを創らなくなってしまってからもうだいぶ経つので、ポピュラー歌手としてのビリー・ジョエルはもうすでに今では引退しているものと私は思っていた。
だから、このライヴ・アルバムをタワーレコードで見かけた時は驚いた。
どうしてまた、ロック・シーンにいきなり戻ってきたのだろう。
それもマジソン・スクエア・ガーデンという大きな会場での本格的な復帰だ。
彼の心の中では、もうポピュラー音楽家としての自分は終わったと考えていた、とばかり私は思っていたので、これほど大きなコンサートをいきなり開く事が信じられなかった。
それゆえ私は、このライヴアルバムを聴くのが少し怖かった。
あのいつでもばりばりに声が出ていたパワフルなビリーがすっかり衰えてしまっていたらどうしようか、と。
しかし、不安はふっ飛んだ。
予想以上に、このアルバムでのビリーはパワフルで元気だ。
声の迫力も若い頃と変わらずに、すごい。
ピアノのスピード感もすごく爽快で、さすがの迫力だ。
2枚組のCDにびっしり詰め込められた名曲の数々。
ビリー・ジョエルの歌には、歌心がある。
一曲一曲が熱くて、せつなくて、愉快で、古い表現だけど、彼の曲は私の青春だった。


