![]() | ルース ネリー・ファータド、アティチュード 他 (2006/06/07) ユニバーサルインターナショナル この商品の詳細を見る |
曲目
1アフレイド feat.アティチュード
2マンイーター
3プロミスキュアス~ふしだらなビート feat.ティンバランド
4グロウ
5ショウタイム
6ノー・アイ・イグアル ~ あなただけ
7テ・ブスケ ~ あなたを探して・・・ feat. フアネス
8セイ・イット・ライト
9ドゥ・イット
10 イン・ゴッズ・ハンズ
11 ホワット・アイ・ウォンテッド
(日本盤ボーナストラック)
12 ウェイト・フォー・ユー
13 オール・グッド・シングス (カム・トゥ・アン・エンド)
14 レット・マイ・ヘア・ダウン
(ボーナストラック)
15 サムバディ・トゥ・ラヴ
(ボーナストラック)
ネリー・ファータドの今度の新作のジャケットは、高原の少女風だった前2作とは打って変わって真っ赤でセクシーな雰囲気の漂うデザインだ。
このビビッドな色のジャケット同様、今回の彼女の作品は刺激的でパワフルかつセクシーなビートで彩られている。
前2作は彼女の多様な音楽性が発揮された質の高い作品だったが、今作はなんといってもティンバランドとのコラボレーションを中心にしたヒップホップ色の濃い作品になっている。
もともとミッシー・エリオット、ティンバランドとの交流もありヒップホップもこなせるアーティストであるネリーだが、「I'm Like A Bird」のようなアコースティックな曲に魅力のある人で、どちらかというと、そちらの面でヒットしてきた人だから、今作のようなヒップホップを前面に打ち出したアルバムを出してきたのは、ひとつの驚きであった。
私は前作のリンジー・バッキンガム風のギター・サウンドが好きだったので、このアルバムの先行シングルの「マンイーター」を聴いた時は、やっぱりネリーもこういう方向へいってしまうのか、と少し不安がよぎった。
今や、ティンバランドの音というのはあまりにも多く出回ってしまっているので、こういう音でネリー・ファータドという才能・個性が塗りつぶされてはしまわないか、という不安だ。
ところがアルバムを聴いてみると、意外にヒップホップ色の強い曲は、昔のLPレコードでいうところのA面に集められていて、B面、つまり後半の#7くらいからはオーガニックなサウンドや正統派的なポップスが出てきて、ほっとさせられる構成になっている。
前半の、時代の空気を感じさせるようなハイパーなヒップホップも面白いが、後半のひとつひとつの楽曲の多彩な色どりもじつにスゴいと思わせるものがあって、あらためて彼女の作曲能力のすごさを感じる。
プリンスが最近のインタビューの中で、今、注目しているアーティストとしてビヨンセとネリー・ファータドを挙げていたが、ネリーのヴァーサタイルな音楽スタイルはプリンスの才能と共通しているものがある。
このアルバムでも決してヒップホップ一辺倒にいってしまうことなく、様々なスタイルの音楽を見せてくれているところが素晴らしい。
まだまだこの人、引き出しがありそうだ。
彼女は、いい音楽がどういうものかというものがすごく分かっている人だ。
非常にセンスがいいし、聴く人を楽しませる術を知っている。
これから先、どれだけ凄くなってゆくのかほんとうに楽しみな人だ。



