![]() | フューチャー・セックス/ラヴ・サウンズ Justin Timberlake (2006/09/20) BMG JAPAN この商品の詳細を見る |
曲目
1 Future Sex/Love Sound
2 Sexy Back (Featuring Timbaland)
3 Sexy Ladies/Let Me Talk To You (Prelude)
4My Love (Featuring T.I.)
5 Love Stoned/Think She Knows (Interlude)
6 Chop Me Up (Featuring Three 6 Mafia)
7 What Goes Around.../...Comes Around (Interlude)
8 amn Girl/Brand New Day (Featuring will.i.am)
9 Summer Love/Set The Mood (Prelude)
10 Until The End Of Time
11 Losing My Way
12 (Another Song) All Over Again
13 Pose (Featuring Snoop Dogg) [Bonus Track]
新しい世代の白人青年が創ったファンキーな音
ジャスティン・ティンバーレイクはイン・シンクという男性アイドルグループに在籍していた人だったから、前作のソロデビューアルバムの発売当初、私はまったく興味がない人だった。
しかし、FMで何度か彼の曲を耳にしたり、グラミーの授賞式のライヴパフォーマンスを観たりするうちに、彼の不思議な曲の数々が妙に耳に残るようになった。
曲がとにかく普通じゃない。
どういうルーツの人なのだろうという感じでひっかかった。
そして結局私は、そのデビューアルバム「Justified」を購入したのだったが、このアルバムがなかなか面白かった。
現在のHip-Hop、ブラックミュージックシーンで活躍するプロデューサー(ティンバランド他)ばかりが起用されていて、音が非常にファンキーでダンサブルで、完全に現代の黒人音楽の音だった。
その音を非常にしなやかなリズム感覚で歌いこなしているところがすごいと思った。
この4年ぶりのセカンド・アルバムも、さらに前作以上に全編ファンキーな音で、しかも一曲一曲がとてもユニークで斬新。
シンセの使い方や音の感触、細かく入れられたサンプリング等、ひとつひとつの音がじつに緻密に組み立てられていて、面白い。
このアルバムを聴いていると、彼のような若い世代の音楽体験、音楽的ルーツというのはもう完全に1980年代のプリンス、マイケル・ジャクソン、マドンナというところにあるのだなあという事が分かる。
その前の世代の70年代の面影などはまったくといっていいほどない。
特に誰が聴いても感じるのはプリンスの影響だろう。
プリンスのサウンドの特徴である、シンプルでセクシーでしなやかでダンサブル、そういった要素がすべて入っていて、しかもそれをジャスティンの若さとパワーとクリエイティヴィティですべて違和感なくクリアしている。
こういう白人男性というのは今までなかなかいそうでいなかった。
白人女性ではクリスティーナ・アギレラのよう完全な黒人ソウル・ディーバのように歌える人や、ネリー・ファータドのようにてティンバランドと組んでいる人もいたのだが。
この2作目というのはジャスティンにとって、デビューアルバムがフロックではなかったということを証明するためのアルバムであったが、結果としてはそれ以上のものを証明してみせた見事なアルバムになったと思う。
がしかし、ほんとうの勝負は次の3作目にあるかもしれない。
この2作目までは、彼のもって生まれたリズム感覚と才能と若さの勢いで創ることができたように思うが、次の3作目というのは、何か変化を見せてゆかないとマンネリになってしまいかねない。
久しぶりに出現した貴重な白人青年の才能だ。
これから先、どんな作品を創っていってくれるのか、ますます楽しみな存在だ。



