乱聴
今日こんなものを聴いた。
Gorillazライヴ・イン・マンチェスター(WOWOW)
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私はひそかにブラーのデーモン・アルバーンという人はタダ者ではないと、前々から思っていたから、このGorillazの成功というのが愉快でしょうがない。

ブラーはオアシスと共に2大ブリティッシュ・バンドなどと祭り上げられて、大物バンドの道へと進むのが必然のようになってしまった。

私は、ブラーというバンドのサウンドやいかにもイギリスっぽいしゃれたユーモアやイギリス英語というものがなぜか気にいっていて、デビュー当時からよく聴いていた。

日本では、オアシスの方がだいぶ人気が高かったようだが、私にはオアシスというバンドがちっとも面白いものに思えず、ほとんど聴くことはなかった。
オアシスのバンド・サウンドというのは素晴らしいし、りっぱなのは分かるのだが、私はあまり「りっぱなロック」というのが好きではない。

ロックなんて、ちょっと人を小バカにしたような感じで充分だって思うのだ。
ブラーには、そういうところがあったから好きだった。

そんなブラーも、最近出すアルバムの曲には、「イギリスを代表するロックバンド」みたいな評価とプレッシャーを押し付けられたせいか、だんだん普通の大物ロック・バンドみたいな「りっぱなサウンド」になっている傾向が、私は感じられてきて、いつしか私の興味からブラーというバンドははずれてしまうようになった。

ところが、2001年、ブラーのリーダーのデーモン・アルバーンは突如、Gorillazなるバーチャル・バンドを結成した。

私は当初、このバンドのことはよく知らなかったが、例のグラミーでのマドンナとのパフォーマンスをきっかけに、セカンド・アルバム「ディーモン・デイズ」を買った。

Gorillazのサウンドはユーモアがあって、チープでユニークで、久しぶりにデーモンのユーモアや創造性が発揮されたサウンドだ、と私は感じた。

一聴して私がまず思い浮かべたのは、YMOとポール・マッカートニーの「マッカートニー2」というアルバム。

いわゆる80年代のテクノ・ミュージックのひんやりとしたチープなサウンドが特長で、しかし、Gorillazはそこに現代のヒップホップの要素も巧みに取り入れて、より新鮮なサウンドを創出している。
こんなチープなサウンドは、もう大物バンドになってしまったブラーには出来ない。
だから、デーモンはこのバンドを始めたのだろう。


このマンチェスターでのライヴも、じつにユニークで不思議なライヴであった。
何しろ演奏するバンドやメイン・ヴォーカルのデーモンの姿がずーっとシルエットでしか見る事が出来ないのだ。
こんなロック・コンサートも珍しい。

しかし、多数の無名有名(無名の方が圧倒的に多い)のゲストが曲ごとに次々とステージに登場したり、次々と美しいビジュアルの大型画面が変化してゆき、観客をまったく飽きさせる事はない。

それどころか、今まで体験したことのない、この楽しくもユニークなコンサートに観客は大満足できるのだ。
このコンサートは、進化したテクノロジーを象徴するような、新しい時代のコンサートだ。

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テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽